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2018.12.13大切なこと

家づくりの予算について

家づくりには様々な費用コストがかかることは前回のブログでなんとなくご理解いただけたかと思います。

LCC(ライフサイクルコスト)も大事なんだろうけど、当面はやっぱりIC(イニシャルコスト)が気になる。と、いう方は多いかと思いましたので今回はその部分をもう少し掘り下げたいと思います。

まず、ICは大きく3つに分類できるかと思います。

1.建設費用

2.諸費用

3.土地代金

この、1~3が家を建てるときのICです。

1.建設費用

大抵の場合、建設会社に見積をお願いして出てくる金額です。

会社さんによっては、この中の項目の一部は諸費用になっていることも(外構費用や地盤改良費など)ありますので注意が必要です。

 

2.諸費用

建築確認申請などの申請費用や、カーテンや家具、引越費用などの生活するために必要な費用、ならびに住宅ローンを組む時に必要な保証料や手数料、火災保険などがあります。

会社さんやお客様のご希望によって、この諸費用として挙げた一部は建設費用にそもそも入れてしまうこともあります。

その為、いくつかの会社さんから見積もりを取られる場合(相見積もりといいます。)は、こういった部分の条件をそろえないと単純に比べることはできません。

その他、家は完成すると登記をする必要があり、登記のための手数料や司法書士への報酬なども諸費用の中に含まれます。

とはいっても、これを家づくりの最初の段階ですべて覚えている必要はありません。

家づくりの最初の段階では、おおよそどれくらいの金額が諸費用として必要なのかを知っていれば十分。

諸費用の目安として家の本体価格の1割〜2割くらいが諸費用で必要ということを覚えておけば十分です。

 

3.土地代金

家を建てるには家を建てるための土地が必ず必要になります。

土地も家を建てる時と同じように諸費用が必要となってきます。

土地を購入してから家を建てる場合はもちろん、元から所有している土地に家を建てる場合も何かしらの費用が掛かってきます。

 

では、土地にはどのような費用が必要になってくるのでしょうか?

 

まず、土地の購入代金は当たり前に必要になります。

また、土地の仲介手数料として、土地の価格の3%と6万円が掛かってきます。

1,000万円の土地であれば、36万円の仲介手数料を不動産屋に払うことになるんですね。

(仲介手数料に関しては、家を建てる会社で土地を仲介すれば安くしてくれる場合もあります)

 

こうして土地を手に入れる訳ですが、土地を購入すればすぐに家を建てられるという訳ではなく、ガスや給排水の引き込みといったインフラがなければインフラを引き込むための工事をしたり、古屋があるなら古屋の解体工事を、土地に高低差があり造成工事が必要な土地であれば造成工事をするなど土地に家が建てられる状態にする必要があります。

インフラ状況や高低差など、その費用は土地の状態によって変わってきます。

また自分の土地だけでなく、家の前の道路が広くて歩道がある場合などはそのままでは駐車場から車道に出れないこともあり、そのような場合は歩道を切り下げて車が車道に出れるようにする必要などもあります。

土地は表面だけを見るとすぐに家が建てられそうですが、家を建てられるようにするには意外と費用が掛かってきてしまう物なんですね。

そのため、家を建てる前にどれだけ手間や費用が掛かる土地かを知るのが重要となってきます。

 

よくあるケースとして、安く土地を手に入れられたと思ったら、土地の諸費用が思いのほか必要なことが分かり返って割高になってしまったというケースや、実家の敷地の一部に家を建てようと思ったらインフラを整備する必要があり土地を買うのとあまり変わらないくらい費用が掛かったというケースもよく見かけます。

土地で思いがけず費用が掛かってしまうと、家の本体の価格を抑えるか予算を増やす必要が出てきて計画自体を見直すことになってしまいます。

 

ここまでICとは何ぞやということを説明してきましたが、家づくりの総額がいくらかを見ることが大切です。

上記でも書きましたが、建設費用を安く見せるために様々な項目が諸費用に入ってしまっていることもあります。

ですから、『総額がいくらになるのか』、また『建設費用・諸費用・土地代金の配分に問題はないか』を気を付ける必要があるかと思います。