2018.12.21その他
一生で一番高い買い物といわれる住宅において、大抵の方々は住宅ローンを組んでご購入されます。
その際、『仮審査(=事前審査)』・『本審査』というステップを踏むことになります。
今回はこの2つの違いについて、お話ししようと思います。
イメージ的には、就職面接を思い浮かべていただければなんとなくお分かりいただけるかと思います。
所謂、一次面接・二次面接ですね。それぞれ審査される点が異なります。
無事に、金融機関から『合格』をもらえるためにはどんな点を気を付けないといけないのでしょうか。
■『仮審査(=事前審査)』
住宅ローンに正式に申し込む前に、申込者の返済能力などを最小限の情報から短期間に判断する審査です。物件の売買契約等を結ぶ前に申し込めるので、「住宅ローンが借りられそうか」を契約前に確認することができます。
■『本審査』
金融機関と信用保証会社が行い、提出した書類に基づいて詳しく審査され、担保物件や健康状態(団体信用生命保険加入のため)なども確認されます。
審査期間は金融機関によって異なりますが、1~2週間程度が一般的です。本審査に通ったら、住宅ローンの契約手続きを行い、物件の引き渡しと同時に借り入れという流れになります。
では、どんなタイミングで行うのでしょう。
事前審査の申し込みは、購入物件が決まった段階で行います。
審査には、契約金額や借入希望金額、返済期間、物件の所在地・面積・建物構造などの情報が必要になります。
事前審査は申込者の収入や資産に対して、その物件を購入することに無理がないか、きちんと返済できるのか、といった申込者本人の信用や返済能力に関する審査が中心になります。
「その他の借り入れ(カードローンや自動車ローン等)」があると住宅ローンの返済にも影響するので借入状況が確認されます。
事前申し込みの際には、金融機関が個人信用情報機関に照会して申込者の借り入れや返済の状況などを確認することや、住宅ローンの申し込みや契約の情報が個人信用情報機関に登録されることへの同意が求められます。
本審査は、不動産業者と売買契約などを交わした後に正式にローンを申し込むと行われる審査です。
記入した申込書類だけでなく、不動産業者との契約書類や役所で取得した証明書類なども提出します。
金融機関と保証会社によって詳しく審査され、物件の担保価値、団体信用生命保険加入に加入できる健康状態かどうかなども確認されます。より詳しく審査された結果、「事前審査は通っても本審査は通らない」場合もあります。
そのため、不動産業者等と交わす売買契約書等には、一定期日までに借り入れが認められない場合には、売買契約を解除でき手付金も返還されるという「融資利用の特約」を付加しておきます。
その後、金消契約を経て融資実行となります。
それぞれの段階で、必要な書類などは金融機関によって違います。また、自営業か会社員かによっても違います。
最近では、ネットバンクやWEBで完結するローンが低金利の為人気でもありますが、その人その人で必要書類が違うため、この準備に非常に手間取ることが多いです。時間が限られている場合や、人気の物件をご検討されている場合は書類準備に手間取ることも多いとよく聞くのでその点ご注意ください。