2018.10.19建築知識
建物がどれだけ断熱できているか(夏はどれだけ熱が入ってきているか、冬はどれだけ熱が逃げているか)を計算し、地域ごとに決められた基準値に適合した建物かどうかを数値化したものです。
これは、フラットの申請や、長期優良住宅の申請、住宅取得に関する贈与税非課税枠拡大の為の証明書申請などに活用されます。
この外皮計算は、マンションなど大きな建物ではすでに義務化されていますが、そういった建物と比較して比較的小さな建物である住宅では2020年に義務化されることになります。
これは、日本が温熱環境後進国であるためです。
日本の住宅は断熱や省エネの観点でいうと、世界標準よりも下だってことに国がやっと本気を出してきた形ですね。ちなみに国策は以下の図のようになります。
私たちフォーラスデザインでは、省エネ・健康を大きな柱の一つとしておりますので、フォーラスデザインの前身であるスミカデザインスタジオ時代からいち早くこの外皮計算を全棟行ってまいりました。
戸建住宅に暮らす方の約3割は、夏暑く・冬寒いといった不満を持っているといいます。
日々のそういった小さなストレスが、建物全体の不満になっていくことは非常に残念です。
目に見える部分にコストかけることよりも、目に見えない部分にこそコストをかける。
これからはこういった温熱環境にも目を向ける時代になってきたのかもしれません。