2018.10.11大切なこと
建物は様々な部材から成り立っています。
建物性能を左右する部分として代表的なところでは、基礎、柱や梁・屋根などの構造材、断熱材、サッシなどがあげられます。所謂、壁や床、天井で隠れてしまう部分ですね。
これらの部分をお引渡し後に追加・変更するには、コストも時間も手間もかかってしまいます。
場合によっては引越しも必要になるケースも。
では、どうしたらいいでしょうか。それは打合せ段階で、できるだけ早く希望を伝えることです。
タイミング的には一番最初の参考プランの段階で希望を伝えられればBESTですが、プロでもなければそんな段階に伝えられませんよね。
ですので、遅くとも設計の打合せ2回目までには要望を伝えていただければBETTERかと思います。
なぜそんな早い時期に決めないといけないかというと、こういった部分はコストコントロールが難しいことがあげられます。
たとえば、すべての窓をアルミサッシから樹脂サッシに変更した場合、数十万程度プラスになったりします。構造材の変更や断熱材の変更は、コスト的にも影響することはもちろん、間取りに影響を及ぼす場合もあります。
追加・変更部分の費用比較もこうした大きなお金がかかる部分を早めに算出したほうが、採用する・しないの検討時間も多くなりますよね。
また、フラットや贈与税非課税枠の拡大を考えている方は、より早く断熱材の変更を申し出た方が得策です。
というのも、これらの制度を利用する際に建物性能を証明する証明書が必要になるため、確認申請とは別に審査機関へ申請する必要があるためです。
この証明書の申請をする際に様々な資料や計算書、検査が必要となることもあったりします。
つまり、1つの変更が多方面に影響を及ぼす場合もあります。
もっと言ってしまうと、担当の設計者が一人だけの場合、そんな申請業務に追われて肝心のプランニングや細かい部分の検討に割く時間が無くなってしまうことも考えられます。
設計士は、大多数が『建物が趣味・大好き!!』という特殊人種ばかりです。
たまの休みも建築を見に出かけたり、普通に町を歩いているときも人より上に視線がいっている人は、建築関係者であることが多かったりします。とにかく、大抵の設計士は建築に関する知識欲が過多ですw
遠慮せずに、ビシビシご要望をお伝えください。
物理的に無理な場合を除き、極力実現させるために汗たらすことが大好きですから。