10年後も20年後も、
心地いいと思える住まいを。

木下 淳司

「FORUS DESIGN」のデザインスタジオ(設計部門)における責任者。注文住宅はもちろん、長屋や共同住宅を含め、これまでに約100棟の住宅設計を経験。現場監督の経験もあり、工程や施工についての造詣も深い。

その立地でしかつくれない
住まいをつくりたい。

当然のことながら、住まいは一軒一軒すべて異なる立地の上に建ちます。私が設計・デザインをする上でもっとも大切にしているのは、その立地を最大限に活かすこと。そうすることで、自然と何にも似ないオリジナルの住まいが出来上がります。
また、お客様からのご要望をそのまま受け入れるのではなく、しっかりと自分の中で咀嚼してから採り入れることも大切にしています。設計士である私というフィルターを通すことで、お客様も気付いていなかった「ウォンツ」が見えてくると思うからです。

デザインとしてはシンプルで飽きのこないものが理想です。何十年と住まわれ続けることになりますので、10年後も20年後も「古くさいね」とならないものを目指しています。同時に光の採り入れ方や風の通り方、生活動線や家具の配置についてもしっかりと考え、いつまでも心地よく暮らしていただける住まいづくりを目指しています。

もっとも感銘を受けたのは、
FLライトの「落水荘」。

私が影響を受けたのは、近代建築の巨匠と呼ばれるアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトです。数ある作品の中でも、ペンシルベニア州のピッツバーグにある代表作の一つ「落水荘」には強く感銘を受けました。林の奥にある滝の上に建っているのですが、自然豊かなその立地の恵みが最大限に活かされていて、見ているだけで楽しく、ワクワクします。

あえて梁を逃がして元々その場所にあった木を伐採せずに残していたり、これも元々あった岩を建物の中に取り込んでいたりと、まさに自然と共生する建築スタイルのお手本だと思います。
私はこの建物を見るたび、「立地を最大限に活かす設計を追求しよう」と思えます。そういう意味において、私の設計士としての原点ともいうべき建築物です。

暮らしの変化に対応できる
住まいを目指して。

子どもの成長に伴って、家族の関係や距離感は少しずつ変わっていきます。初めはずっと親と一緒に過ごしていた子どもも、いずれ一人部屋を欲しがるようになり、やがて社会に出て一人暮らしを始めることになるかもしれません。私が考える「これからの家族の家のあり方」は、そのような変化に柔軟に対応できる住まいです。
子どもが勉強している脇で父親が仕事の書類を広げ、隣では母親が料理やアイロン掛けをしている。そんなふうに、それぞれ違うことをしていても互いの存在を感じられる、ぬくもり豊かな住まいが求められるのではないかと考えています。

「FORUS DESIGN」が理想に掲げるのも、そのような住まいです。ただ見た目がかっこいいだけでなく、実際にそこで暮らしている家族にとって、いつまでも心地よいと思える住まいを追求していきます。

設計士に相談する